今の私のベースがあるのは、頂いた病気の体験があるから、と言っても決して言い過ぎではありません。
普通に呼吸することが困難な経験をして、結果としてこの体験は私にいくつかのとても大切なことを教えてくれました。
そのうちの1つに、
があります。
このブログの「はいライフ道」という名前をつけてテーマにしている、全て喜んで進んでいくという生き方のベースになる体験でした
肺気胸とのご縁【私の全てのベースになる】

私は肺気胸という病気のご縁を頂きました。
患った当初は、この病気が自分のベースになるとは思いもよりませんでしたが。
お医者さんによると、何かはっきりと発症する原因がある病気ではないとのことでした。
交通事故と同じで、なってしまったら運が悪い。アクシデント的な病気とのことです。
私の場合は、肺の先端には突起物があり、そこが小さく破れて空気が漏れてしまったという症状でした。
肺の中に漏れた空気がいつまでもいると、その空気が肺の伸縮を妨げます。
肺は伸縮することでその柔軟性を保つらしく、膨らみ切れない状態が長く続くと肺はそのまま固まってしまい、その後漏れた空気を取り除いてもめいっぱい肺は膨らむことができなくなってしまうのです。
それはよろしくないので、さっそく病院で邪魔な空気を抜く「脱気(だっき)」をしてもらいました。
3日程入院しましたが、順調に空気漏れで縮んでいた肺も日に日に元の大きさを取り戻し、これなら大丈夫と退院することができました。
3日後に経過を確認するので来院をと言われて、病院を後にしたのでした。
ところが2日後・・・
最初に空気が漏れた時、前かがみになると漏れた空気が肺の中を移動する感覚を覚えたのが違和感のきっかけでした。
退院2日後の夕方、あの日と同じ感覚がよみがえったのです。
これはまずいかな、と思いましたが、次の日が丁度診察だったのでその日はそのまま家に帰りました。
翌日、予想は的中しレントゲンを確認すると再び空気が漏れて肺が縮んでいる像が出ていました。
その日から再入院です。
結果的に今回は22日後に退院に至りました。
手術をすれば早く退院できるとお医者さんは言ってくれていましたが、これまでに手術をした経験がないこともあってか、どうしても手術するのは気が進まず、内科的治療で進めてもらうことになりました。
週一のレントゲン診察から段階的に治療していくことになりましたが、中々進みません。
というのも私の膨らみかけていた肺から空気が途中で漏れて、治療は振出しに戻る状態が2週間程続いたからです。
その治療の過程には、わざと食塩水を肺と反応させることで炎症を生み出し、体が自然治癒する際に突起物のやぶれも自然治癒させてしまおうという内容の治療もありました。
その時は呼吸をするだけで肺に痛みが走っていたので、普通に呼吸できることはなんて有難いことなんだとベッドでしみじみ思ったのをよく覚えています。
最終的には3週目のレントゲンで肺は縮まず膨らんだままを保つことができ、翌日になってもその状態を維持できていました。
お医者さんからも次の日も状態をキープできていたら退院してよいと許可が出まして、その翌日もレントゲンの肺は膨らんだままでしたので、めでたく退院することができたのでした。
メンターの言葉【2つの大事なこと】

私には、この入院より少し前にメンター(よき指導者)との出会いがありました。
そのメンターから今回の肺気胸で入院した際に2つのことを言って頂きました。
②「入院中は、看護師・親など身の回りの世話をして下さる方に意識してその都度お礼を言うように」
このように教えて頂いたのです。
主には、親や目上の人から自分のためを思って言ってもらったことに対して素直に「はい」と言えていない。
たしかに自分を振り返ると多分にそのような部分はあるなと思い当たる節てんこ盛りでした。
お礼についても意識してその都度伝えるようにしました。
ですがこのお礼については、実は2回目の入院生活の際に自分なりにかなり徹底して取り組んだ経緯があります
それはなぜかというと、この助言に対しては有難くも苦い思い出がありまして。。。
1回目の退院の際、はっきりと看護師さんなどにお礼を言わずに病院を後にしたのです。
再入院が決まった時に、はっとしました。
それもあり、2回目の入院の際は特に意識して行動するようにしたのでした。
退院後の意識の変化【日頃気を付けるようになったこと】

私がこの肺気胸の体験から意識するようになったことをまとめておくと以下のようになります。
・1つ1つのことに感謝して、お礼を伝えるという行為にして表に出すこと
・当たり前ことは何一つないと意識して、感謝を常に心がけること
以上の気づきを得ることができたことは、私にとって大変重要な財産になりました。
退院後も無事に過ごし現在に至っております。
ですが、退院直後は特にでしたが、「はい」と素直に言えない心遣いをした際には胸に痛みを感じることもありました。
そのような経験も頂いたことから、常に感謝を忘れずに過ごすように気を付けようと今も日々心掛けています。
そして、このブログを通して少しでもその大切さをお伝えできればという思いで進めてまいります。